“purified essential oil”とactivated active carbon

《7/13-7/14》

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《感想・気付き・メモ》

今、翻訳している特許の中で、どう訳せば自然な日本語になるのか悩んでいる用語があるのですが、

それがこの二つ。

“purified essential oil”

”activated active carbon”

 

例えば、この文章。

The process for producing a purified essential oil according to claim 1, wherein the active carbon is an activated active carbon.

(前記活性炭が賦活活性炭(賦活化された活性炭)である、請求項1に記載の精製された精油の製造方法。)

私は一応今のところ、↑のように訳してみたのですが、

一つ目の

“purified essential oil”→「精製された精油」

二つ目の

”activated active carbon”→「賦活活性炭(賦活化された活性炭)」

他にいい訳が思い浮かばないため、上記の日本語を当てていますが、

何度読んでもしっくりこないというか、違和感を感じてしまいます。

 

そもそも一つ目の精油は、

https://www.t-tree.net/seiyu/b_1_howtoproduce.htm

ここにあるように、精油は様々な方法で抽出されてできていますが、

どの方法から取られたものも、純度100%のものを「精油」だとすると、

精油=精製(蒸留などにより)されたもの前提

ではないのか。

それとも、「精油(エッセンシャルオイル)」と言いながら、精製されていないものもあるのか。

 

となると、精製とは何を指すのかという事になりますが、

精製(せいせい、英語表記:refining)とは、混合物純物質にする工程、あるいはその技術。化学的に合成した化合物や、抽出などにより得た化合物は、多くの場合いくつかの化合物の混合物であるため、単一で純度の高いものにするために精製を行う。精製の方法は様々であるが以下にいくつかの例を挙げる。

特に不純物の多い金属から純度の高い金属を取り出す場合は精製と言わず精錬と言う場合が多い。

蒸留
液体の化合物を加熱し、一度気体にしたのち凝縮させる精製法。
再結晶
化合物を溶媒に加熱して溶かし、冷却したり溶媒を蒸発させたりすることでより純度の高い結晶を得る精製法。
再沈殿
化合物の溶けた溶液と化合物をあまり溶かさない溶媒(貧溶媒)を混合することで目的の化合物を沈殿として得る精製法。
昇華 (化学)
固体の化合物を一度気体にしたのち再び固体として行う精製法。
カラムクロマトグラフィー
シリカゲル等との親和性の差を利用した精製法。

とあるように、一般的な意味では、蒸留や再結晶なども「精製」に含まれているようです。

ということは、「精油とはそもそも精製して取り出されたもの」だと考えると、

やはり、「精製された精油」という言葉には違和感を感じます。

これは日本語のせいなのか、それとも原文でもそのような言い方をするのはおかしいのか、

それとも業界では自然な表現なのか。

ちなみにグーグルさんで「精製された精油」と検索すると、

「~から精製された精油」とか「~という方法で精製された精油」という使われ方でしか出てきませんでした。

 

同じように、二つ目の

”activated active carbon”→「賦活活性炭(賦活化された活性炭)」

ですが、活性炭についても下のページにあるように

http://www.ogc.co.jp/shirasagi/about/

http://www.kuraray-c.co.jp/activecarbon/about/01.html

「原料を賦活(活性化)させて作られたもの」=活性炭

なのだとしたら、

active carbon=活性炭

とあるように、わざわざactiveなcarbonを、「activatedさせて作ったものですよ~」と言う必要があるのでしょうか。

この辺は、もしかすると、先を読み進めていけば何か意図/意味が見えてくるのかもしれないので、

とりあえず、最初に記載したように訳出していますが、

実は、”purified essential oil”については、本明細書のタイトルにも含まれていることもあって、

スタート地点からモヤモヤを抱え続けているので、気持ち悪くて仕方ありません(;’∀’)

早くすっきりしたい!

5件のコメント

  1. 管理人

    http://naturam.net/2016/10/15/cptg-promises-quality-of-essential-oil/

    及び

    https://www.pinterest.se/pin/2040762306151765/

    あたりを読み合わせると

    エッセンシャルオイル100%というのは

    不純物が存在しない、含まれないという意味ではなく

    グレードがより高い、と言った「相対的」概念である

    ことが分かります。

    そもそも物質の純度を100%にすることは不可能です。

    完璧な分離技術というのは存在しないから。

    purified essential oilは

    純度の非常に高いエッセンシャルオイルぐらいの意味では?

    • eriyagi

      管理人様

      ありがとうございます。

      合わせて、「特許明細書」の翻訳をする上での訳し方について
      質問させていただいてもよろしいでしょうか。

      「エッセンシャルオイル100%というのは
      不純物が存在しない、含まれないという意味ではなく
      グレードがより高い、と言った「相対的」概念である」

      この事から、 purified essential oilが
      「純度の非常に高いエッセンシャルオイルぐらいの意味」前提で使われているとして、
      原文に忠実に訳すためには、この”purified”をどの程度までかみ砕いていいものなのでしょうか。
      類似特許や本件の日本語明細書では、そのまま「精製」とされているので、それでいいのだと思いますが、
      例えばこれを、「高純度化された」とするのはやりすぎでしょうか。
      そうするとhighly purifiedとなりますが。
      (ちなみに今は「精製された精油」で訳しています)

      あるいは、訳は「精製エッセンシャルオイル」とか「精製された精油」にしておいて、
      コメントなどで「精製された精油:高純度化されたという意味で・・・」などと書く方がよいのでしょうか。

      今まで、トライアルや実ジョブを考えて訳したことがなかったので、
      今回初めてそれらを意識して取り組んでみて、どこまで考えるべきか少し悩んでしまっています。

      active carbonについては、類似特許を上げて下さってありがとうございます。
      請求項は、最後に訳すべき。
      そういえば、ビデオで聞いた覚えがありました!汗
      ここで悩み留まっていても仕方がないですね。
      いったん請求項は飛ばして他を進めてみます。
      ありがとうございます。

  2. 管理人

    The present inventors have further found that as the active carbon used in the removal of a contaminant contained in the essential oil, an activated active carbon is preferably used from the point of high removal rate of a contaminant, and of such activated active carbon, active carbon activated with a chemical, particularly active carbon activated with zinc chloride, exhibits higher removal rate of a contaminant, particularly residual agricultural chemicals, and is therefore more preferably used. The present invention has been completed based on those various findings.

    In the process of the present invention, when the activated active carbon, particularly, active carbon activated with a chemical, above all, active carbon activated with zinc chloride, is used as the active carbon for removing a contaminant, the contaminant, particularly residual agricultural chemicals, can be extremely smoothly removed with further high removal rate.

    辺りが参考になるかと。

    請求項は最後にしたほうがいいです。

    得意分野なら、請求項と図面だけで

    特許明細書を作成できますし、

    簡単に翻訳できると思いますが、

    最初から請求項ファーストで読むと混乱します。

    どうしても請求項から読みたいのなら、

    検索して、

    説明箇所をマインドマップに落としこんで、

    作成者のレベルを見切ってからのほうがいいです。

  3. 管理人

    うまく誘導できなかったみたいなので

    ビデオ1894号にしました。

    サーバーからダウンロードして

    視聴しておいてください。

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